アブラハム書、、、(16)、

其処で私アブラハムは、主の為に築いた祭壇の所から立ち上がり、其処からべテルの東の山に移って天幕を張った、西にはべテル、東にはアイがあった、其処に私は主の為に、別の祭壇を築いて、再び主の名を呼んだ、そして私アブラハムは尚も進んで、南へ旅を続けた、其の地には飢饉が続いていた、其処で私アブラハムはエジプトに下って行き、其処に滞在する事にした、飢饉が非常に激しく成ったからである、

さて、私がエジプトに入ろうとして其処に近付いた時、主は私に言われた、見よ、貴方の妻サライは見るに非常に美しい女である、其れでエジプト人はサライを見ると、此の女はあの男の妻だ、と言って、貴方を殺し、サライは生かして置くであろう、其れ故、貴方は次の様に行う様にしなさい、

サライに、貴方の妹であるとエジプト人に言わせなさい、相すれば、貴方の命は助かるであろう、其処で私アブラハムは主が私に言われた事を総べて妻サライに告げた、だから、如何か私の妹だと彼等に言って欲しい、相すれば、私は貴方のお陰で無事であり、私の命は貴方によって助かるであろう、、、と有ります、。